「母の日が苦手」なままでいい!自分らしく生きるための考え方

淡い黄色のカーネーションと緑の葉が活けられた花瓶。背景は白く柔らかな印象。左側に「「母の日が苦手」なままでいい!自分らしく生きるための考え方」という記事タイトルテキスト。

「母の日、正直しんどい…」周りのお祝いムードとは裏腹にそう感じてしまうこと、ありませんか?感謝しなきゃと焦るのに、心がついていかない…そんな自分を責めないでください。母の日が苦手なのは、あなたのせいじゃないんです。

実は私も、母の日が来るたびに心が重くなり、義務感に苦しんでいた経験があります。その経験から、「苦手なままでも心が楽になる考え方」を少しずつ見つけてきました。

この記事では、苦手な気持ちを受け止め、自分らしく過ごす「考え方のヒント」を私の体験と共にお伝えします。読み終わる頃、あなたの心が少し軽くなり、自分らしい一歩を踏み出すきっかけになったら嬉しいです。

母の日が苦手でも大丈夫。あなたらしい答えを一緒に探しましょう。

目次

なぜ母の日が「苦手」? 私が感じてきた正直な気持ち

「母の日が苦手」と一言で言っても、その理由はきっと人それぞれだと思います。きらびやかな「ありがとう」の言葉だけでは言い表せない、複雑な思いを抱えている方も、実は少なくないのではないでしょうか。

私の場合はどうだったかというと…。子供の頃からずっと、「母の日は心から感謝する日」というよりは、「何か良い娘として振る舞わなければいけない日」というような、見えない義務感のようなものが、心のどこかにありました。

忘れられない記憶があります。私が小学3年生の時、母の日にもらったお小遣いを握りしめて、初めてカーネーションを一本、買いました。「お母さん、喜んでくれるかな?」そんなドキドキと、少し誇らしい気持ちでいっぱいだったのを覚えています。どうしたら驚かせられるか、子供なりに一生懸命考えて、家のトイレの中にそっと隠しておきました(今思えば、頓珍漢な発想ですよね)。

夜、意を決して「はい、お母さん!」と渡すと、一瞬「わぁ!」という声が。でも、すぐに続いたのは「これ、どこに置いといたの?」という質問でした。「トイレだよ!」と得意げに答えた私に返ってきたのは、「なんでトイレなんかに!汚いでしょう!」という強い注意の言葉…。期待していた「ありがとう」の一言はありませんでした。

もちろん、大人になった今では、衛生面を心配する母の気持ちも理解できます。でも、当時の私にとっては、ただただ「喜んでほしい」という純粋な気持ちが受け止められなかったこと、行動の「間違い」だけを指摘されたことが、とても悲しくて、寂しかった。「私の気持ちは、どうでもいいのかな…」そんな風に感じてしまった出来事でした。

また、母を信頼し母を助けなければと思っていた子供のころ、父のことで心配なことを母に伝え「お父さんには内緒だよ」と勇気を出して打ち明けたことがありました。母は「分かった、言わないよ」と約束してくれたのに…。翌日には、母が父に「みゆがこう言っていた」と話しているのを知ってしまったのです。私にとって、信じていた母に裏切られた、と感じるには十分な出来事でした。「お母さんは、私の味方じゃないのかもしれない」そう感じた時の、心細さは今も忘れられません。

大人になってからも私が一番心を支えてほしいと感じた時に、母の言動に深く傷つく経験がありました。人生で最も辛い出来事の一つに見舞われた時のことです。悲しみに打ちひしがれる私に、母がかけた言葉は、私の心に寄り添うものではありませんでした。むしろ、その悲しみを利用して別の目的を果たそうとする言動でした。私は言葉を失い、ただただ凍りつくような思いで「母親ならこんな時、娘の心を一番に考えてくれるのではないか…?」と、強い疑問と失望感におそわれ、私の中にあった「母親」という存在への漠然とした期待を、大きく揺るがしました。

こうした経験が積み重なる中で、私にとって母の日は、「心からの感謝を伝える日」というよりは、義務感や過去の傷、そして満たされなかった期待を思い出させる、複雑で、時には苦痛を伴う日になっていきました。世間の「素晴らしい母の日」のイメージと、自分のリアルな感情とのギャップに、毎年、言いようのない「しんどさ」を感じていたのです。

「苦手なまま」で大丈夫。自分の気持ちを認めることの大切さ

先ほど、私が母の日を苦手だと感じるようになった背景を少しお話ししました。
ここで改めて、一番伝えたいことがあります。それは、「母の日が苦手なまま」で、大丈夫だということです。

「感謝しなくちゃいけないのに」「周りの人は楽しそうにプレゼントの話しをしているのに」…そんな思いから、苦手だと感じてしまう自分を「ダメだな」「冷たい人間なのかな」なんて、責めてしまうかもしれません。でも、どうか、そんな風にご自身を追い詰めないでくださいね。

自分の心に正直になることは、わがままではありません。むしろ、自分を大切にするための、とても重要な一歩です。無理に「感謝」の気持ちを奮い立たせようとしたり、「苦手」な気持ちに蓋をしようとしたりするのは、自分の心を無視しているのと同じ。それは、かえって心を疲れさせてしまいます。

もしかしたら、「苦手だな」と感じるその気持ち自体が、これまでの経験からあなた自身を守るために、心が発している大切なサインなのかもしれません。そのサインを無視せず、「そっか、今、私はこう感じているんだな」と、ただ静かに認めてあげる。それだけで、心が少し楽になるかもしれません。

「苦手」な気持ちを無理に変えようとしなくていい。まずは、そんな風に感じている自分自身を、そっと受け止めてあげることから、少しずつ始めてみてください。

苦手な母の日を「乗り切る」ための考え方

自分の「苦手」な気持ちを受け止めた上で、次に考えたいのは「じゃあ、どうすれば少しでも心穏やかに、この日を乗り切れるだろう?」ということですよね。完璧じゃなくていい、100点満点じゃなくていいんです。ここでは、私が試行錯誤する中で「少し楽になったな」と感じた考え方のヒントを3つ、ご紹介しますね。

ヒント1:「母の日はこうあるべき」を手放してみる

母の日が近づくと、「娘なら感謝を伝えるべき」「みんな楽しそうにしているから、私もそうすべき」といったプレッシャーを感じやすいですよね。でも、その「~べき」という考えが、実は自分自身を一番苦しめているのかもしれません。

世間の常識や、理想のイメージに自分を無理に当てはめようとしないでください。「今の私は、こう感じている」まずは、その正直な気持ちを認めることから。「~べき」という鎧を脱いでみるだけで、心が少し軽くなるのを感じられるかもしれません。

ヒント2:「感謝の日」以外の“マイ・ルール”を作る

もし「感謝しなきゃ」と思うこと自体が大きな負担なら、母の日を「感謝の日」と無理に定義する必要はありません。言葉の意味づけは、自分で変えてもいいんです。

私自身、これが一番効果がありました。どうしても「感謝」という言葉が重荷だった時、「母の日は、年に一度、『モノ』を渡す日」と自分の中でルールを決めました。感謝の感情を無理に乗せるのではなく、「行為」だけを淡々と捉えるようにしたのです。すると不思議なことに、それだけで義務感からくる苦痛がずいぶん和らぎました。

あなたも「感謝」以外の、自分にしっくりくる「〇〇の日」を見つけてみませんか? 例えば…

  • 年に一度、顔を見せる日
  • 最低限の連絡だけする日
  • 自分の好きなケーキを食べる日
  • 何もしないで自分を休ませる日

など、どんな意味づけでも良いのです。自分が納得できて、少しでも心が楽になるような、あなただけの「母の日のルール」を作ってみてください。

私は、母の日に何もしない事で母の機嫌が悪くなる事が苦痛だったため、「ただ品物を渡す日」と決め淡々と品物を選び、ただ渡すという日に意味付けをしていました。

ヒント3:自分の「心地よさ」を最優先する

母の日当日を、最終的にどう過ごすかは、他の誰でもない、あなた自身が決めていいんです。気が進まないのに無理に会ったり、長時間連絡を取ったりする必要は全くありません。

心が「NO」と言っているのに無理をすると、エネルギーを消耗し、後でどっと疲れてしまいますよね。自分を守るために、物理的にも、心理的にも、相手との間に適切な「距離」を置くという選択は、自分を大切にするための、とても重要な行動です。

あなたが心から「ホッとする」「これでいいな」と感じられることを、罪悪感を持たずに最優先してみてくださいね。例えば…

  • その日はSNSの投稿を見ないようにする
  • 自分が本当に好きなこと(読書、散歩、美味しいものを食べるなど)だけして過ごす
  • あえて一人の時間をゆっくりと確保する

など、どんな小さなことでも良いので、自分の心が喜ぶ選択を意識的にしてみてください。自分を労わることに、罪悪感を感じる必要は全くありませんよ。

おわりに

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。この記事では、「母の日が苦手」という、言葉にしにくい複雑な気持ちを抱えるあなたへ、「その苦手な気持ちを無理に変えようとしなくて大丈夫だよ」というメッセージと、少しでも心を軽くして自分らしく過ごすための考え方のヒントを、私のささやかな経験を交えながらお伝えしてきました。

大切なのは、世間の「当たり前」や「~べき」という形に、ご自身の心を無理に押し込めることではありません。あなた自身の正直な気持ちに耳を傾け、「自分はどうしたいか」「どうすれば心地よいか」を基準に選択していくことです。

すぐに完璧にできなくても、焦らなくて大丈夫。一歩ずつ、ご自身のペースで、自分を大切にする練習をしてみてくださいね。もし、どうしても気持ちが晴れなかったり、あまりにも辛いと感じたりする時は、決して一人で抱え込まず、信頼できる友人や、必要であれば心の専門家に相談することも、自分を大切にするための勇気ある選択肢の一つです。

どうか、他の誰よりも、あなた自身が自分に一番優しくしてあげてください。

この記事が、あなたの心を少しでも温め、明日へ向かうための小さなエールとなることを、心から願っています。

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