主人は両親と小さな商店を営んでいます。
現役で仕事を続ける79歳の義父と主人、時々義母が協力しながら店を切り盛りし、私は別で仕事をしています。
義父が事業主として現役でバリバリと働いている事はとてもいい事だと思うのですが、絶対的な決定権を持ち主人の意見がなかなか反映されない環境であるのは少し困っています。
主人は以前からインターネットの配線をお店に引きたいと考えていますが絶対的な決定権は義父。現在、お店にはインターネットの配線はなく、通信環境は整備されていません。
そんなある日、義父が電話営業を受けIP電話の契約を進めそうになっていることが発覚しました。今回は義父が詳しくないIP電話の契約を直前に回避できたお話です。
店舗にネット配線がないのにIP電話の契約?
「つい最近お店の固定電話を契約している業者を父さんが変更しようとしてるんだけどその会社が怪しくないか調べて欲しい」
と主人から依頼された私は嫌な予感しかしませんでしたがとにかく話を聞くことにしました。
主人から聞いた話を整理すると、
- ここ数年はソフトバンクと契約していた。
- 最近、お店に営業電話がかかってきて「NTTに変えたら少し安くなる」と言われた。
- 電話で手続きをしたので後は書類が送られてきたら記入して返送するだけ。
NTTに変えたら少し安くなる?
私が知っているお店の電話は「NTTのアナログ電話」です。
それなのになぜ現在の固定電話がソフトバンク?営業電話がかかってきて「NTTに変えたら少し安くなる」以前の知らないソフトバンクの名前もでてきて頭の中は「?」マークでいっぱいになりました。
契約内容を確認すると謎が深まる
義父のスマホに業者から届いたショートメールを確認してみました。そこには、
- 「ひかり電話ネクスト」
- 業者のサポート電話番号
と記載されていて「これから契約するのはひかり電話ネクストですよ」という内容です。しかし、お店にはネット回線がありません。そもそも光回線を引いていないのに、どうして光電話の契約ができるの?とこれまたチンプンカンプンです。
サポートに電話で確認しようと思いましたが、あいにくの休日で問い合わせもできません。さらに疑問を深めながら、主人に詳しく話を聞くことにしました。
IP電話を契約しそうになった理由が判明
主人に詳しく聞き取りをしたところ、問題の原因がはっきりしました。
義父が業者と話している最中に、「うちにはインターネットがあるよね?」と義父が主人に確認した時に何の疑いもなく、「あるよ」と答えたのがきっかけでした。
店舗にはインターネットの回線がありませんが同じ建物の違う階に住居があり住居にはネットの配線を引き込んでいます。
主人は仕事で店舗にいる時間、住居から飛んでくるWi-Fiの電波を利用してパソコンをしていた為、義父が主人に「うちにはインターネットがあるよね?」と聞いたときに何の疑いもなく、「あるよ」と答え義父がその答えを業者側に伝えた事で「お店にもネットがある」と判断されIP電話の契約を勧めてしまったのだと思いました。
今回の学びと今後の対策
今回の件を通じて、以下のことがわかりました。
- ネット環境がないのにIP電話は契約できない(はず)
業者も勘違いすることがあるため、慎重に確認することが大切。 - 営業電話にはひとりで即決せず、必ず家族に相談する
すぐに契約せず、家族と情報を共有するクセをつける。 - 義父の決定権が強いため、慎重な対応が必要
今後も同様の営業が来る可能性があるため、事前に対策を考える。
実は義父の電話営業トラブルはこれが初めてじゃなく、ちょっとお得だと感じればすぐにいい返事をしてしまい後で心配になるのを繰り返してるようです。
ちなみに、現在契約しているソフトバンクの電話回線はネット回線ではなく、事業所向けのアナログ回線であることも判明。義父だけでなく、主人も通信関係に詳しくないことが分かり、世代交代の気配がない中で、慎重に対応していく必要がありそうです。
我が家の対策としては、営業電話が来てもすぐに返事をせず、一度冷静に考える時間を持つことを徹底することにしました。契約の話が出たら、まず家族と情報を共有し、内容を慎重に確認することで、不利な契約を避けるようにします。
また、義父は「お得」という言葉に弱いため、事前に「営業の話はすぐにOKしない」というルールを決めておくことも大切だと感じました。
家族で商売をしていると、世代間のギャップが思わぬトラブルを引き起こすことがあります。特に、インターネットや通信に関する知識の差は大きく、本人に悪気はなくても誤った判断をしてしまうことも少なくありません。IP電話自体はインターネット回線を利用して通話する仕組みなので、通信環境が整っている場合はメリットがあり導入を検討する価値はあります。我が家もネット環境を整える機会があれば、改めてじっくり考えてみたいと思います。
今回は契約前に気づいて回避できたものの、同じようなケースが今後も起こる可能性は十分にあります。これからも義父の判断をしっかりサポートしながら、家族で協力して慎重に対応していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
電話営業で詳しい詳細を確認せずに契約してしまうと、かえって損をすることもあります。特に『無料』『割引』『お得』といった言葉は注意が必要です。資料を送ってもらえるなら資料を送ってもらい確認をした後で契約をするか考えてみるのもいいかもしれません。