ステップ2の食事記録を通して、ご自身の食生活を客観的に見ることで、「なるほど!」という発見や「ここは改善したいな」という改善ヒントが、いくつか見えてきましたか?
さて、【50代ダイエットステップ3】では、その貴重な気づきを元にいよいよ具体的な「食事改善」の第一歩を踏み出します!
でも、ここで「見つけた改善点を全部やらなきゃ!」と意気込む必要は全くありませんよ。
ステップ3で何よりも大切なのは、たくさんあるかもしれない改善ヒントの中から、「これなら今の私にもできそう!」と思えることを『まず1つだけ』選び、そこから無理なくスタートしてみることなんです。
この「小さな一歩」が、実は50代の私たちがダイエットを成功させるための、とても重要な鍵になります。
では、たくさんある改善ヒントの中から、どうやって「最初の1つ」を選べばいいのでしょう? そして、決めたことをどうすれば無理なく続けられるのでしょうか?
この記事では、食事記録(ステップ2の成果)を活かして、ストレスを最小限にして変化を起こすための考え方や「最初の改善ポイント」の選び方、続けるための工夫について、私の体験談も交えながらご紹介します。
ステップ2はこちらから
食事記録(ステップ2)で見つけた「改善ヒント」を活かそう!
ステップ2で数日間、ご自身の食事をありのまま記録していただいたそのメモや写真には、普段なかなか意識することがない、リアルな食生活が映し出されているはずです。
それは、これからのあなたのダイエットを成功に導くための、「改善ヒント」が詰まった宝物とも言えます。
これから、その貴重な記録を、具体的な行動(ステップ3)に活かしていきましょう!
あなたの記録には何が見えましたか?(気づきのおさらい)
まずは、ご自身の記録をもう一度じっくりと見返してみてください。「良い・悪い」の評価はせず、客観的に「事実」としてどんなことが見えてきたでしょうか?
【発見の例】
人によって様々だと思いますが、例えば以下のような発見があったかもしれません。
- 思った以上に頻繁に特定の飲み物(甘いカフェラテ、ジュース等)を飲んでいたという発見
- 特定の時間帯(夕食後や寝る前など)にお菓子や間食をする習慣があったこと
- 主食(ご飯・パン・麺類)の量や種類が偏っていた可能性
- 食事時間や量の偏り(朝食抜き、夜のドカ食いなど)の自覚
- 野菜の量が「思ったより少ないな」という実感
- お肉と比べて魚や大豆製品が「あまり食卓に登場していなかった」という事実
- 外食やコンビニ食、お惣菜などの「予想以上に頻度が高かった」という気づき
など、これまで無意識だった食生活のクセや、「もしかしたら、ここが改善ポイントかも?」と思えるような点が、いくつか見えてくることがあります。
もし「特に何も…」という方も、心配いりません。記録を続けることで見えてくることもあります。逆に「改善したい点が多すぎる!」と感じた方も、それでOKです。
たくさん気づけたことは素晴らしいことですよ!
改善ポイントが複数でも焦らない!「まず1つ」に絞ることの大切さ
さて、ここでとても大切なポイントをお伝えします。
記録を見返して「これも気になる、あれも直したい!」と改善したいポイントがたくさん見つかったとしても、決して一度に全部やろうとしないでくださいね!なぜなら、多くのことを同時に変えようとすると、
単純に大変!
意識することも管理することも増えて、大きな負担になりやすい。
効果が不明確に
もし体重が減っても、どの改善が効いたのか分かりにくくなる。
挫折しやすい
一つでも守れないことがあると、「ああ、もうダメだ…」と全てを投げ出してしまいやすい。
といった理由で、せっかくのやる気が空回りし、ダイエットの挫折に繋がりやすくなってしまうからです。恥ずかしながら、私もこれで何度も失敗した経験があります…。
無理なく、そして着実にダイエットを成功させるための秘訣は、小さな習慣を、一つずつ、確実に自分のものにしていくことです。
一見、時間はかかる遠回りに思えるかもしれませんが、急いで失敗を繰り返すより、この方法が結局は一番確実で、本当の意味での近道になると私は考えているんです。
だからこそ、ステップ3では、発見した改善ヒントの中から、まずは1つだけ選び取り組むことを強くおすすめしたいのです。
1つだけなら、意識を集中させやすく、生活への影響も最小限にできますよね。
そして、その1つをクリアできれば、「私にもできた!」という達成感が、次のステップに進むための大きな自信と意欲に繋がっていくはずです。
「まず1つの改善」から!小さな変化が成功を生む3つのメリット
改善ポイントは「まず1つ」に絞ることの大切さをお伝えしましたが、「でも、たった1つだけでいいの?」と、まだ少し疑問に思われるかもしれませんね。
ご安心ください。
実は、この「まず1つ」という小さなスタートにこそ、ダイエットを無理なく続け、成功へと導く大きなメリットが3つ隠されているんです。
具体的に見ていきましょう。
小さな成功体験が「続けられる自信」を生む
ダイエットで一番難しいのは、「続けること」だと感じている方は多いのではないでしょうか。
最初から高い目標を掲げすぎると、達成できなかった時に「やっぱり私には無理なんだ…」と自信を失い、挫折してしまいがちです。
ですが、「まず1つだけ」と決めた、比較的小さな目標であればどうでしょう?
例えば、「毎日飲んでいた甘いカフェラテを週3回にする」とか「夜食のお菓子をやめる」といった目標なら、「これくらいならできそう!」と思えませんか?
そして、その「これならできそう」な目標を実際に達成できた時、「私にもできた!」という小さな成功体験が生まれます。
この「できた!」という経験が、「次も頑張ろう」「続けられそう」という自信に繋がり、ダイエットを継続するための大きな原動力になるのです。
無理がないから「ストレスなく」継続できる
たくさんのことを一度に変えようとすると、生活への影響も大きくなり、窮屈さや我慢を強く感じてしまいがちです。
「あれもダメ、これもダメ」と制限ばかり増えると、それがストレスになってしまいますよね。
ストレスはダイエットの大敵。
かえってドカ食いの引き金になったり、続ける意欲を奪ったりします。「まず1つだけ」に絞ることで、生活の変化は最小限に抑えられます。
これまで通りの生活をベースに、ほんの少しだけ意識を変えたり、行動を変えたりするだけなので、無理なく、ストレスを感じにくいのが大きなメリットです。
普段の生活の中にスムーズに組み込める程度の小さな変化だからこそ、特別な努力や我慢をしている感覚なく、自然と継続しやすくなるのです。
自分に合った改善点だから「効果を実感」しやすい
ステップ2の食事記録を通して見つけた改善ポイントは、「流行っているから」とか「誰かが良いと言っていたから」ではなく、あなた自身の食生活のデータに基づいた、パーソナルな課題ですよ。
ということは、その課題(改善ポイント)の中から選んだ「最初の1つの改善」は、あなたにとって効果が出やすい、的を射たアプローチである可能性が高いのです。
例えば、もし記録を見て「明らかに甘い飲み物を摂りすぎている」と気づいた人が、まずその飲み物を減らすことに取り組めば、他のことを大きく変えなくても、何らかの良い変化を感じられるかもしれません。
自分に合ったポイントに対するアプローチだからこそ、小さな変化でも実感しやすく、それがまた「この方向で合っているんだ!」という確信や、次のステップへのモチベーションに繋がっていくのです。
何から始める?食事記録から見つける「最初の改善点」
「まず1つの改善」から始めることのメリット、ご理解いただけたでしょうか。
では、いよいよ「じゃあ、具体的にどの1つから始めればいいの?」という選択の段階です。ここでは、無理なく始められる選び方のヒントをご紹介しますね。
おすすめなのは、「今の自分にとって、一番抵抗なく、すぐに、簡単に始められそう!」と感じるものを選ぶ方法です。難易度の低い、ハードルの低いものからスタートするイメージです。
例えば、「毎日3杯飲んでいた甘いカフェラテを、まずは1日2杯に減らすことならできそう」と感じるなら、それがあなたの「最初の改善点」です。
あるいは、「夜についスナック菓子を食べてしまう」習慣があるなら、「スナック菓子を完全にやめるのは無理でも、まずは比較的ヘルシーと言われる和菓子や果物にしてみる、あるいは代わりにナッツを数粒にすることなら試せるかも」といった具合です。
この選び方の良い点は、行動を起こすハードルが低いので、すぐに「できた!」という成功体験を得やすいことです。その成功体験が自信になり、次のステップへの意欲に繋がります。「ダイエット=辛い」というイメージを払拭しやすい、とても良いスタートの切り方だと思います。
では、具体的にどんなことが「最初の改善点」の候補になるでしょうか? ステップ2の記録から見つかりやすい例を、いくつか挙げてみますね。
飲み物: 甘いカフェラテ、ジュース、エナジードリンク、加糖の炭酸飲料など。毎日飲む習慣があるなら、頻度を減らす、無糖に変える、水やお茶に置き換える、などが考えられます。
(※飲み物の見直しについて、より詳しくは『まずはこれを減らすだけ!50代ダイエットで私が続けられた工夫』でも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。)
間食・おやつ: 食べる時間(特に夜遅く)、頻度、種類(スナック菓子、チョコレート、菓子パンなど)、量を見直す。完全にやめるのではなく、頻度や量を減らす、まずは比較的ヘルシーと言われる和菓子や果物に変えてみる、ナッツ少量などに置き換える、など。
主食(ご飯・パン・麺類)の量・種類: おかわりをやめる、いつもの半分の量にする(または、毎回気持ち少なめによそう)、白米を玄米やもち麦、雑穀米などに混ぜる・置き換える、など。
食べる時間・リズム: 夕食の時間が遅すぎる場合は少し早める(寝る〇時間前までに終えるなど)。もし、お仕事などでどうしても夕食が遅くなる場合は、消化の良いものを選んだり、量を控えめにしたりする工夫も考えられます。朝食を抜いているなら軽く何か口にする(ヨーグルト、バナナなど)。
特定の食品・調理法: いつも4個食べている唐揚げを3個にするなど量を調整する、揚げ物の頻度を減らす、マヨネーズやドレッシングのかけすぎを見直す、ハムやソーセージなどの加工食品を食べる頻度を減らすなど。
これらはあくまでも一般的な例です。大切なのは、ご自身の食事記録をしっかり見て、「これならできそう」と感じるポイントをご自身で見つけ出し、まずはその中から1つだけを選ぶことです。
「最初の改善」を無理なく続けるための工夫【私の体験談】
さて、「最初の改善点」として取り組むことを1つ決めましたね!素晴らしい第一歩です。
でも、ダイエットで一番難しいのは、やはり「続けること」。
そこで、せっかく決めた「最初の改善」を無理なく、そして楽しく続けていくための工夫や考え方を、私の体験談も交えてご紹介します
具体的な目標にする(例:「〇〇をやめる」だけでなく「△△の時は〇〇にする」)
まず大切なのは、決めた改善を具体的な行動目標に落とし込むことです。
「甘い飲み物をやめる」と漠然と決めるだけだと、いざ飲みたくなった時にどうすればいいか分からず、結局元に戻ってしまうこともあります。
そうではなく、「喉が渇いたら、まずは水を飲む」とか、「カフェに行ったら、甘いラテではなく無糖の紅茶を選ぶ」とか、「どうしても甘いものが飲みたい時は、週に1回だけ、ご褒美として飲む」のように、「いつ」「どんな状況で」「どう行動するか」を具体的に決めておくのです。
「やめる」だけでなく、「代わりに何をするか」「こういう場合はどうするか」という代替案やルールを具体的に用意しておくことで、行動に迷いがなくなり、続けやすくなります。
環境をちょっと変えてみる(誘惑を減らす工夫)
意志の力だけで頑張ろうとしても、なかなか難しいものです。
そこで、誘惑そのものを減らすように、身の回りの環境を少し変えてみるのも効果的な工夫です。
例えば、
- 「夜のお菓子をやめる」と決めたなら、そもそも家に買い置きしない、目につく場所に置かない。
- 「甘い飲み物を控える」なら、マイボトルに水やお茶を入れて持ち歩く習慣をつける。
- 「外食を減らす」なら、簡単な自炊キットや冷凍野菜などをストックしておく。
- といった具合です。頑張らなくても自然と良い選択ができるように、物理的に環境を整えることで、無理なく改善を続けやすくなります。
できなくてもOK!できた日を数えよう
毎日完璧に目標を守ろう!と意気込みすぎると、一度できなかった時に「ああ、もうダメだ…」と自己嫌悪に陥り、そのままやめてしまうことがあります。
でも、大丈夫。たまにできない日があっても、それで終わりではありません。大切なのは、「0か100か」で考えないことです。
「昨日はお菓子食べちゃったけど、今日からまた気をつけよう」
「今週は3回ラテを飲んじゃったけど、目標の週3回は守れた!」
というように、できなかったことより、できたことに目を向ける。「できた日」をカレンダーに記録したり、自分で自分を褒めたりするのも良いですね。長い目で見て、少しずつでも続けられている自分を認めてあげることが、継続の秘訣です。
【体験談】50代の私が最初に変えた「1つの食習慣」とその結果
ここで、少し私の話をさせてください。
50代を迎え「これが最後のダイエット!」と決意した私が、食事記録(ステップ2)の後に、ステップ3「最初の改善」として取り組んだことは、「仕事帰りに飲んでいた甘いカフェラテをやめて、無糖の紅茶かブラックコーヒー、または水にする」ということでした。
ステップ2の記録を見ると、無意識に糖分を摂っていたのが分かったので、まずは一番簡単そうなことから変えてみようと思ったんです。
最初の数日は、口寂しさを感じたり、習慣でつい仕事帰りにカフェラテを買いたくなったりもしました。でも、「代わりにこれを飲む」と決めていたので、行動には移しやすかったです。
そして1週間、2週間と続けてみると…。驚いたことに、体重に劇的な変化はなくても、体が少し軽くなったような感覚があったんです!
「ああ、あの甘い飲み物が、意外と体に影響を与えていたんだな」と気づきました。そして何より、「私にもできた!」という自信が、次の改善に取り組む意欲に繋がりました。
もちろん、これはあくまで私個人の体験です。
何を変えるか、どんな変化を感じるかは人それぞれ。でも、「まず1つ」を変えてみることで、何かしらの気づきや手応えは、きっと得られるはずですよ。
【まとめ】
今回は、【50代ダイエットステップ3】として、ステップ2の食事記録で見つけた改善ヒントの中から「まず1つの改善」を選び、それを無理なく始めるための考え方や具体的な選び方、続けるための工夫についてお話ししました。
たくさんの改善したい点が見つかったとしても、焦りは禁物です。
まずは「これならすぐ出来そう!」または「ここを変えるのが効果的かも!」と思える、あなたにとっての「たった1つの改善点」に集中して取り組んでみましょう。
この「小さな一歩」が、成功体験となって自信を生み、ストレスなく続けられ、そして自分に合った的確なアプローチだからこそ効果を実感しやすい、という大きなメリットに繋がっていきます。
ダイエットは、短距離走ではなくマラソンのようなものかもしれません。
すぐに結果が出なくても、完璧を目指さず、焦らず、できた自分をたくさん褒めながら、一歩ずつ進んでいくことが何より大切です。時間はかかるかもしれませんが、その一歩一歩が、リバウンドしない、本当の意味での成功への道だと私は信じています。
さて、次のステップ4では、具体的に食事改善を進める準備のために「まずは自分の摂取カロリーを知ろう!」をテーマに、アプリや簡単な手動計算を使って、普段の食事がどのくらいのカロリーになるのか、その目安を把握する方法を私の経験も交えてお話しします。
次回の更新も、ぜひチェックしてくださいね!
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